異端児は悪くない

子育て

息子は人と違う物の考え方をした

その考えは、理論的であり品行方正な行いを導いた。

だが、周囲から孤立した。

交通ルール

15年前の事。

息子が小学生の時、自分の自転車に乗っているいて

同級生に追いかけられているのを目撃した。

ヘルメット野郎ー待て!」

と大声をあげ大勢で走って息子を追いかけるクラスメイト。

逃げ切って帰宅した息子に、なぜ追いかけられてるのかを聞いた

この田舎には自転車に乗る時ヘルメットをして自転車に乗る小学生はいないでしょ。
だから、気持ち悪いんだって。でも僕はこれからもかぶるよ。自転車は危ないから」

あれから時が経ち、自転車に乗る時はヘルメットを被るよう道路交通法 第63条の11で決められた。

法で定められる程正しい事をしているのに、彼はいじめの標的になっていた

ランドセルの交通安全カバー

日本ではランドセルにつける黄色の交通安全カバーを新一年生に配布する。

カバーの黄色は自動車から認識しやすく、子供達の存在を明らかにし守る役割がある。

しかし、ここ田舎では2年生になると皆んな外してしまう。

きっと、自分はもう1年生ではないと言う自己主張だろう。

息子はこのカバーを破けて使えなくなるまでつけていた。

お前1年生?バカじゃないの?恥ずかしい。気持ち悪い。気狂い。

毎日毎日、色々な人からこんな言葉を浴びせられた。

カバーは自分を守るためにある物で、1年生だから配ったんじゃない

息子はこの言葉を誰かに言い返すことは無かった

キリがないからだ。

信念を貫き

この二つの事を貫いた息子に時間が経った今、あの時の気持ちを聞いた。

言いたい人には言わせておけば良い。俺は間違っていない。それだけを思っていた

誰に迷惑をかけた訳でもない事で、毎日辛い思いをしている息子を見守るのは

本当に辛かった。学校から元気に帰ってきてくれるだけで、ほっとした。

だから、成績のことなんてどうでも良かった。

だが息子は信念を貫き、

自動車と先端技術、自動車と人間や社会、自動車と環境・エネルギーなどの先端的で
複合的な課題を解決すべく大学で研究に励んでいる。

口癖は

安全安心な自動車を作りたい

親として思う事

いじめに合う息子を見ているのが辛くて、「黄色いカバーを外したら」と言いたかった。

そうすれば、どれだけ楽になるだろうと何年も思っていた。

しかし、今は言わなくて良かったと思うし

逆になぜ彼を褒めてあげなかったのだろうと

後悔している。

いじめに合わないように対処するだけ

この考えは同じことを繰り返し、何も変わらない

信念を貫き、自分で強い気持ちを育てた息子を立派だと思う。

そして

親として、叱ることも褒めることも子供が幼いうちにもっと沢山しておくべきだったと。

まとめ

  • 集団のルールに意味もなく従う必要はない
  • 理論的に正しい事を曲げない勇気と力を持つ
  • 信念を持ち行動する子供を親は沢山褒めることが大切

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