貸金庫に初めて入った。
もちろん付き添い。
眉毛を濡らして行くと、拍子抜けした。
本物のお金持ちは、黒い服で帽子を目深に被り人の気配を気にしていた。
お金の使い所と置き場所
知り合いにバイオリニストを育てた一般家庭の家族がいるが
持ち家ではないし、車も所有した事がない。
しかし、息子をバイオリニストに育てるのに留学もさせて
都内に家一軒が立つほどお金を使ったと言っていた。
彼は、健全に育ちお金に対する思慮分別も兼ね備えている。
昔、株で億を稼いだ叔母が言っていた言葉を思い出した。
「金持ちは、身なりにお金をかけない。
自分の頭と技術にお金をかけるんだよ。だって、価値は下がらないし
持って歩けるから、誰にも盗まれない。」
お金持ちの言葉はありがたい。
節約習慣
叔母は、もうひとつ言っていた。
株主総会に出た時の事。
ただで貰えるものを粗末にしない。
ポケットティッシュだの、返信用の切手だのに関して
使いそうも無いもないという感覚がないと。
みんな、大事にしまって持って帰るのだそう。
叔母もサランラップを洗って干し、何度となく使い回す。
米の研ぎ汁は畑に蒔いていたし、地面に穴を掘り、今で言うコンポストも作っていた。
子供の頃、まさかこの人が大金持ちだなんて気づきもしなかった。
その暮らしぶりに頭が下がった。
お金を持ってる事と自分の立場を履き違えなかったからだ。
そして叔母が言った
「みんな株主は年寄りばかり、戦争を経験し自分で苦労してお金持ちになった人たちばかりだよ」
私には、親のお金を当てにして生活した経験がない人達ばかりだよと聞こえた。
まとめ
- 身につける技術にお金をかける
- 粗末にして良いものなんて何も無い
- 自分で苦労して手に入れたお金は大切に増やす
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