息子の本質的考え

子育て

作った人の意図を知る

そうすると、物や道具はきちんと動く

物の性質を知る

やっと歩けるようになった時期

親の欲目で冷蔵庫にひらがなのマグネットを貼った

ひらがなを目にし字に対して興味を持って欲しかったのだ

息子の目線の位置は床から60センチほどの場所にあり

マグネットは微妙に動いていた。

彼の姿をじっと見ていると、小さな指で何度もマグネットを貼ったり取ったり

している。

初めは何をしているかさっぱりわからなかった。

長い間続ける彼の手元を見て気がついた。

冷蔵庫に引っ張られる位置がマグネット事に違うことを楽しんでいたのだ。

小さな指に伝わる微細な磁力感じ、夢中になっていた。

特性と仕様を知る

ハイハイをしている時からコンセントの穴に興味を示し、リモコンのボタンを何度も押す。

後に妹が産まれ、ハイハイの時赤ちゃんは物を舐めて確認す事を初めて知った。

息子はそのような事をしなかったからだ。

3ヶ月の頃から動く物に興味を示す。

彼の届く所に置いてあった機械物(ビデオデッキ、目覚まし時計、リモコン)

は全て壊れた。

ネジを回し、つまみ、押して色々な感触と初動差を確かめていたと言う。

どこを押せば、どの様にどこがどのタイミングで動くのか。

スイッチと一括りにされる言葉の中に多種多様のセンサーが埋め込まれ用途に応じた

仕様になっていることを楽しんでいた。

行動への理解

好きなこと、興味のある事への熱心な探究は私を困惑させた。

理解できない。

息子は止められない。

一般的でない行動を許容したとしても、物は壊れ買い変えなければならず

出費への痛手が彼への理解を深めなかった。

機械を分解する度合いが過ぎたある日、考えもせずに出た言葉が

「分解してもいいから、きちんと動くように元通りにしなさい」

この日を境に息子は、階段を駆け上がるように成長していった。

10歳の時だった。

知りたいから、作り直すと言う目標ができた。

誕生日に工具をプレゼントすると、ドライバーは彼の相棒になった。

今の息子

何事も彼は、本質的な事から考えがぶれない。

例えば

タンブラー。日本にはおそらく100以上の素材と柄のタンブラーが存在するであろう。

彼はその中から、自分の仕様にあった物をその素材から的確に選び出す。

今のお気に入りは、セラミック素材の京セラのタンブラーだ。

ドリンク本来の味を損ねないため、コーヒーやお茶を飲むのに最適。

しかし、ネットの人気ランキングで上位に入る事はない。

企業的に京セラは電子部品、機械工具、スマートフォン、複合機などを扱う企業として

有名だからだ。

見た目やブランドにこだわる事なく、素材を理解し特性と生活スタイルからチョイスする。

この本質的考えは説明なしに周りの賛同を得る事がない。

それは、たいていの人間は見た目や好みという外観で物事を判断するからだ。

この事を、息子は熟知している。

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