息子をおもちゃ屋に連れて行ったことが無い。
よそ様の家にあるおもちゃを欲しがらなかったからだ。
その理由は彼が大人になってわかる。
「おもちゃは遊ぶもの、遊ぶものを作る方が面白い」
人と違う興味
男の子はボールやバットを振るし、トミカが大好き。
女の子はお人形で遊び、お姫様ごっこをする。
大体そんなもんだろうと漠然と思っていた。
私の幼少期は全く違ったのだが、とりあえずそんな物だろうと。
ところが、二人とも興味を示さない。
興味は仕組み
息子は8ヶ月で、踏み切りに興味を示した。
電車ではない。
散歩はいつも踏切を見に行く事。
合言葉は「ゴンゴンゴン」ただただ踏切が動くのを黙って見ている、何回も何回も。
月齢が上がって玩具屋に行く機会も作ってみたが、何も欲しがらなっかた。
家では出産祝いに頂いた積み木で遊んでいた。
しかし、何よりハイハイから興味を示したのは、コンセントと目覚まし時計。
コンセントの中を何時間も覗き、目覚まし時計はいくつも壊れた。
一番驚いたのは、ビデオデッキが壊れた時。
修理に出して返ってきたが、壊れたのではなく1円玉が中に入っていたとの事。
ピンときた、息子だ。
1歳もならない彼が、ビデオデッキは何かを入れる物と理解して模倣したのだ。
この時から息子の行動を注視する様になった。
何かが違う。
仕組みを作りたい
そのうち、お隣の男子4兄弟のおもちゃを頂く様になった。
プラスチックブロックやプラレール。
どれにも、不満はない。
楽しい様子もない。
そして、2歳事件は起こった。
暖かい日差しが気持ちのいい秋、公園デビューをしようと出かけたのだがブランコはこげないし、滑り台は怖がる。
話しにならない。
けれど帰ろうとか、もう嫌だとは
家にたどり着いた時には、真っ暗になっていた。部屋の電気をつけると突然
「お母さんのせいで、プラレールがちっとも出来なかったじゃないかー」
と怒り出した。
なるほど。
彼は1日の長さを電灯オンオフで理解している事、そして外遊びに興味はない。
仕組みを知りたいから仕組みを作るへ
しばらくすると、世の中はフリーマーケットブームに突入。
段ボールいっぱいのプラレールが千円!部屋いっぱいにプラレールを組み立て走らせた。
この時も、息子は自分から欲しいとは言わなかった。
しかし
プラレール卒業までに欲しいといった部品が一つだけある。
転車台 幼稚園の時だ
親は、転車台が何かさえ知らなかった。
理由を後に聞くと
「あんなに、効率の良い道具はないでしょ。考えた人凄いと思ったから」
のちにレゴブロックに移行するものの、
彼の遊びは<仕組みを知って組み立てる>
につきた。
今は、C言語を使ってプログラムを組み立てている。
まとめ
- 玩具に興味を示さない子もいる。
- 仕組みや成り立ち、種類、様子に興味がある子もいる。
- 子供の考える傾向には癖があるので同じおもちゃを好む。
それを、読み取る事で子供を理解できる。
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