生徒達は日頃から、ゴミは散らかし放題。
掃除はしない。
親は教師、医師、経営者、パイロットなど。
彼らは、お金でなんでも解決する親に育てられていた。
学校の問題
娘が通っていた学校は問題児だらけだった。
頭はいいが、素行が悪い。
何より親が金持ちで、世の中はお金なんでも解決できると信じていた。
そんな親の気を引く為なのか、幼稚さが消えない素行の悪さに娘はうんざりしていた。
バレなきゃ何でもあり。
その人数が多い。
クラスの大多数の生徒がその口で、近隣高校には内申点に問題があり素行がバレてしまうのだ。
だから、地方に飛ばされる。
親はそんな子供を学校の寮に入れお金で管理してもらい、校則上の問題として片付けていた。
喧嘩の原因
日頃から態度の悪い男子生徒が、先生に呼び出され叱られた。
教室に帰ると、その腹いせはクラスメイトに向けられた。
八つ当たりだ。
彼は、クラス中の机と椅子を手当たり次第に蹴り出したのだ。
止まない彼の怒りに娘は
「うるさい。やるなら外でやれ」
と言い放った。
すると、彼は娘の机に向かって蹴りを入れた。
その途端娘の方が怒りの限界を超え、彼の胸ぐらを掴み宣戦布告した。
しばらくの掴み合いの後、クラスメイトの声が聞こえた。
「誰かー」
それは、男子生徒会長が助けを求める悲痛な叫びだった。
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落胆
娘はその言葉を耳にした途端、喧嘩を止めその場を離れた。
男子生徒と殴り合いの喧嘩をする女子生徒を見て、
止めに入るどころか自分の身を案じて他の生徒に助けを求めるなんて信じられない。
喧嘩の勝ち負けや、苛立たしさは消えていた。
何故こんな学校に入ってしまったのだろう。
心に残ったものは、後悔だけだった。
世の中
この喧嘩について先生からの話は無かった。
知っていたとしても騒ぎにわざわざしない
相手はこの様な時の為に何百万も学校に寄付をする様な親だからだ。
世の中は金だ、親にそう教え込まれる。
そうやって先生たちが、自分より学歴が上で収入も多い親達に立ち向かう様な仕事をしない日常を目の当たりににする。
そうすると、金と学歴さえ有れば世の中はチョロイとリアルに子供は納得する。
そして
娘はクラスメイトと同じ大学には行かなかった。
そして、自分に何が足りないのか考え始めた。
もちろん、親の金と地位が足りないのは分かっっている。
このままじゃ同じ大学に行っても太刀打ちできない。
また、打ちのめされるのはごめんだ。
クラスメイトと同じ人生を歩まないためにはどうすればいいのか。
学歴とお金以外で世の中で役に立ち、正々堂々と生きて行ける力とは。
まだ模索中だが、その考えを持っているだけで光り輝く未来が待っていると確信できる。
娘は、自分で資金を貯めアメリカに旅立った。
人生を格上げするために。
まとめ
- 子供の素行の悪さは親の管理不十分
- 喧嘩も出来ない男子生徒、助けを求め叫ぶ。これは、利口者のする事だ。
- 世の中はお金と学歴でできている?人生への立ち向かい方。
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