子供が 聴覚過敏でも 大丈夫 対処法 と工夫

発達障害

息子は幼い頃から、ヘッドホンが大好きだった。

小さな物音で起き、寝れない日々に親も子もヘトヘト。

そんな毎日が永遠に続く訳ではない事を知って欲しい。

直面した困難

うるさい うるさい 大きな声でしゃべるな

小学生の息子はいつもそう言っていた。
いろんな音が同時に耳に届く。
学校では友達のヒソヒソ話しが丸聞こえで喧嘩が絶えない。
隣のクラスの話し声で笑ったり、皆んなには聞こえない外の音を見に反応すると異常行動とみなされた。
だから、いつも一人。

先生にも、反抗的な自己中の生徒として粗雑に扱われた。
先生の舌打ちや他の特定生徒への特別な指示が息子にはちゃんと聞こえているので、なぜ特別扱いをするのかと先生に詰め寄り問題になった。
それも、学校全体で。

多くの先生の睨みが息子に突き刺さった。

過敏への対処と工夫


ただそれは小学校の時。
中学校になると一人でいる事が功を奏してパソコンを独学、音楽で綺麗な音を耳に入れる心地良さを覚えた。

自分なりの編集や、こだわりの選曲集もできた。
音を聞き分ける力は仕事にできるくらい鋭い。
電化製品は壊れる前に異常に気づけるし、お鍋の吹きこぼれも防いでくれ助かることが多い。

聴覚過敏への対処法はいくらでもある

  • 部屋はDIYで防音室にすれば良いしイヤホンにも詳しい、
  • フード付きの服も沢山ある。
  • 電車よりバスにのり、何より免許をすぐとった。


車の中は快適だ。

学校は島にあり、大学まで通学ゼロ距離の寮で問題をクリア

家族の工夫

家族は生活音をなるべく小さくする様に心がけ、TVは息子が2階にいても手元スピーカーで聴いている。

目覚まし時計は音楽が鳴る様にしか設定せず必ず頭の近くに置く。
すぐストップできる様にするためだ。

ドアの開け閉めは特に気を使うが、隙間スポンジや引き戸にする事で音の軽減をしている。

何より、彼の前で鼻歌を歌えないのはきつい。
音程差について詳しく説明が入り、私の気分が落ち込むからだ。 (笑)

今でも そしてこれから

田舎に住むと静かなんじゃないかと誰でも想像するが、実際は違う。

田んぼでは夜中、牛蛙が何百も鳴くしバイクの爆音が鳴りひびく。

老人が多過ぎるこの町では1日中救急車のサイレンが途切れる事はない。

雀とカラスは早起きで、庭の木で会合をする30羽が一誠に大音量でさえずる。

それでも、人間が出す音が一番うるさいと感じ、気が休まらないそうだ。


聞こえすぎる息子を昔は心配したが、今はおじいちゃんになった時、普通の人の音量で聞こえる様になるんじゃないかな〜くらいに思っている。

一生はわからない。
そんな身体に生まれた訳だから、嘆くより慣れるしかないのだと彼は悟っている。

まとめ

  • 過敏の困難を理解し、対処法を練る。
  • 工夫できる道具を使い、過敏の強みを活かす。
  • それでも困る事はあるが、対処法があるだけ安心と思い気持ちを楽にする。

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