コストパフォーマンスが幼い頃から大好きな息子。
2歳の時だった。
母方の祖母に、
「おばあちゃん、お土産持ってきた?お土産っていいもんだよねえ。
だって、また帰りに何か貰って帰ってくればいいんだもん」
と言った。
父方の祖母が「持って帰って下さい」と色々渡しているところを彼が、どんな気持ちで見ていたかがわかる。
損得勘定に置いては、敏感な方が良いが過剰すぎると困り者だ。
食事の席で、割り勘のお家計の時わざと居なくなったり、トイレのふりして帰ったりしていると、人としての
信用を無くし、仲間として信頼してもらえなくなる。
こちらの損失は甚大だ。
物理的な物だけでなく損得には目に見えない物にも発生している事をお知らせしなくては、ちゃんとした大人にはなれない。
自分の好みと価値を知る
幼い頃から自分の好みがはっきりとわかっていた息子は、何をしたら自分が満足するかを知っていた。
考え方は私と似ていてカードゲームが流行った小学校1年生の時、クラスのみんなを前に言い放った言葉がある。
「そんな印刷されただけの紙に100円の価値はない。
俺だったら、カードを借りてコピーして厚紙に貼る。
カード10枚あれば千円。俺なら貯めて違うものを買う」
と言う理由の元に発した言葉らしい。
同級生たちは呆気に取られた後、なるほど一理あると話していたそう。
流行っているからとか、持っていないと仲間外れにされるとか、知らないと馬鹿にされるからなどという不安がない訳ではない。
ただ、欲しい物以外の物を買う余裕がなかっただけなのだ。
お小遣いは渡しておらず、お年玉で1年を過ごすと言う金銭管理方法は、欲しいものが山ほどある息子にとって選択と決断を鍛える機会になった。
買った物、お金を使った事を後悔したくない。
それに、自分にとって必要かつ満足度の高い物を買いたい。
その思いは
リサーチ
と言う行動を生み、結果自分は何を欲しているのかを熟知する事となった。
今でも彼はそうだが新技術開発とシステムに未来を感じ、新機能が搭載された商品を欲している。
さらに、それを使いこなし生活の利便性を良くすることで満足感も得ている。
人と違う趣味にかける思いが招く使い方
ゲームを持っていない子供は、いじめにあう。
そのリスクを取ってでも、彼には欲しいものがあった。
誰かに何かを言われる不安と欲しいものを手に入れる事を天秤にかけ、ならばと不安を解消する手立てを考えた。
それは、クラスメイトの話題に付いて行く作戦。
クリスマスとお正月は新聞のおもちゃ屋のチラシをチェックした。
ガラ携の時代、学年が上がるとポータブルゲームが流行った。
TVcmも情報ツールだったし、電気屋に行くと興味のないゲーム売り場で高い商品についての説明を詳しく読み込んだ。
ゲームを上手になりたいとは思わない
だからお金をかけたくない。
この思いは
お金の可能性
について深く考える機会を作った。
「ゲームは楽しいし、いっ時のストレス発散には最高のツール。
ただ、それを極めることに関して、向いてない。
どちらかと言うと、開発の方が好きだって分かったから。
そっち側じゃないんだよね。」
冷静にお金を何に使いたいか
を考え、息子が出した答えはその後の進路に関わってくる事になった。
まとめ
- 自分が本当に欲しい物を少ないお金で買うには、貯めるか稼ぐしかを無いを早めに知る。
- お金を使う事は、人生の時間を何に使うかを決める事でもあると理解する。
- お金の使い方に息子の個性を見出せた事は、親として将来を見据えるのに役立ち教育に時間とお金を浪費しなくて済んだ。
- 「賢く使いたい」そう言う息子は今、コストパフォーマンスと経費削減に敏感だ
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